【小特集No.26 LEAD Potion #90.】

 ううむ、石の上にも三円、違った三年(笑)!長いようで短かったひと時が今はもう過ぎてゆく、というわけで三周年記念の小特集特大号、相殺されて中特集(笑)です!しかし我ながらTigers of Pantangってのは古くてどうかと思いますな、John Sykesは好きなんですが(笑)。今回はLEAD2サウンドのグレードアッピングにマジで結論が出たかもしれなくもないですよ。原点回帰、シングルコイルだって太いのがあったでしょッッ!!!

 これまでのLEAD2サウンドのグレードアッピングプロセスの中で、ギターサウンドを変化させるには比較的実施しやすいピックアップ交換という手段を、管理人はあまり積極的に試しておりません。理由としては、最初期に試した某社のテキサスな(笑)ピックアップがあまり好みに合わなかった、具体的には耳に痛い部分がさらに増強されたように感じられたというのがひとつ、もう一点は、オリジナルのX-1というピックアップを出来るだけ尊重すべきではないかという拘りでした。しかしもう、そんな拘りからも羽ばたかなきゃいけないんだ!でも、やはりシングルコイル構造には拘りたい。そんなグダグダな管理人の脳裏に閃きが!



X-1が駄目ならP-90を載せればいいじゃない!!!


 そうです!ファットでラウドなどと称されるWalter Fuller氏開発の憎いやつ!型番もなんとなくX-1と共通する何かを感じなくもないですよ。ご存知の通りFender社ではなく大Gibson社のピックアップではありますが、そんな垣根なんて越えてしまえばいいじゃない!てなわけでまずはお勉強をば。

 P-90の歴史などについては色々と詳しく書いてある書籍も存在しますし、第一管理人が詳しくありませんので割愛させていただきます。とりあえず手持ちのものを見ながら構造なんぞを考えたく。
カヴァーを外した正面の画像です。ABS樹脂製とされる一体形成のボビン中央には、型の合わせ目らしき溝が見えます。

裏面の画像です。金属製のピックアップベースからは6本のポールピースが飛び出しています。2本のボビン固定ネジの片方にはシールド線固定用のラグが挟まれています

側面の画像です。少し見難いのですがボビン下には2本のマグネットが確認できます。直流抵抗値は約7.13kΩです。

同じく側面からの画像ですが、こちらにはマグネットの下に木製と思われるスペーサーが挿入されています。直流抵抗値は約7.99kΩです。

 ううむ素敵だ、平べったいボビンにはきっと沢山のコイルが巻かれていて、2つも付いてるマグネットからは豊富な磁力線が流れ出て、弦振動を着実に捉えて離しはしないんでしょうなあ(笑)。コイツをLEAD2に載せたら色んな意味で素敵だろうなあ。きっとこんな感じでしょうなあ。

 ようし、加工画像で喜んでる場合じゃない、早速搭載…って



ボディーをザグらなきゃ駄目ぢゃん!!!


 ああもう、却下却下却下ちゃん!そうでした、P-90ってフェンダータイプのシングルコイルピックアップよりも大きいんでしたよ(笑)。木部加工はよほどの理由がない限りご法度のはず!いけねえいけねえ、ご禁制の品に手を出したとあっちゃあ市中引き回しの上磔獄門とくらあ(笑)。でもなあ、一端着火した焼けぼっくいは容易なことで消火出来はしないのだ、何か手はないか、何か…



はっ?!?



 閃いたッ!閃きましたよ!突如としてあの日の出来事が蘇ってきたのです!今を去ること数年前、横浜市での某オフ会会場は夢船なお店でありました(笑)。そこで試奏させていただいた1本のギターにはパッと見普通、しかしよく見ると違和感のあるピックアップが搭載されていました。ストラトキャスタータイプのギターでありながら豊潤なその音色の虜になったんですが、持ち帰るには資金がなく、泣きながら夜の横浜を彷徨ったものです。そう、そのギターに搭載されていたのがこのLindy Fralin社製Steel Poled(42)&(43)です!

 通常のフェンダータイプのシングルコイルピックアップと比べ、一目見て解る差異は、アジャスト可能なポールピースですね。
上面画像です。P-90との差異は、言うまでもなくボビンの形状と大きさですね(笑)。アジャスタブルポールピース以外は通常のシングルコイルピックアップそのものです。

裏面画像です。P-90と異なりベースプレートはなく、ボビン裏にポールピースを受けるヨーク(でいいんでしょうか?)とマグネットが2つ装着されています。マグネットのサイズも当然ながらP-90より小型です。ヨークにはラグも取り付けられており、アースが落とされています。

側面画像です。向かって右の43のコイルの色は、実物ではやや赤みが強く感じられます。その名の通り42には42ゲージのワイヤーが、43には43ゲージのワイヤーが巻かれており、絶縁体の色合いが異なるのではないかと推測しています。P-90は42ゲージだったかしら、不確か(笑)。

これまた側面の画像です。42の直流抵抗値はネック用が約6.00kΩでブリッジ用が約6.82kΩ、43はネック用が約8.23kΩでブリッジ用が9.81kΩです。ワイヤーが細いためか42(向かって左の画像の左側)の方がコイルを沢山巻いているかのような感じがしますね。向かって右の画像は比較用のX-1です。流石は9600回転(笑)!こんもりと盛り上がっていますね!


 さあ、早速取り付けです!とはいえ別段特別な点もなく、普通にLEAD2用ピックガードに組み込んでいくだけです。キャパシターもノーマルの0.05μfですね。

 さて、肝心の音ですが、これが狙い通りでしたよ。43の方がやや出力が高いものの、42も音質的に大きな差は感じませんでした。LEAD2の痛い部分を適度に和らげてくれつつも、全く異なった音にはならず、尚且つエアー感のようなものまで付加されるかのようです。こちらが43を搭載した音源です。フロント→ミックス→リアの順です。先月の小特集のLEAD2にアッセンブリーごと載せ替えてますので、木部は全く同じです。録音もPC直で同様です。よろしければ比較願います。
 もうね、とても気に入ってしまい、オチもつけられません(笑)。LEAD2以外のことはトンとわからぬ管理人ですが、ひょっとしたらストラトのリアポジションにもいいかもですね。見た目が気にならなければお勧めです。