【小特集No.21 Persian SLAB.】
暑い夏には涼しい音楽、しかし現在MOVIESは入手困難なようで。さて、今回「もまた」LEAD2サウンドのグレードアッピンは小休止して、LEAD2の生産初期に作られたと思われる個体(#E005237)を同時期のものと比較してみようという試み。え?初期モノはNo.19でやったじゃないかって?ええ、まあそうなんですがね。ちょっとした違いがあるので一応…またもや中途半端でお茶を濁す可能性大ですが、ひとつ温かい目で見守っていただきたく(笑)。
とりあえず初期モノと思われる2本を並べてみました。上が#E005237、下が#E005048です。
Serial No. | Total Weight | Neck Weight | Body Weight | Nut width |
#E005048 | 3700g | 790g | 2910g | 40.25mm |
#E005237 | 3800g | 700g | 3100g | 40.2mm |
Serial No. | Neck Date | Body Date | P.U Date | POT Date |
#E005048 | 6/79(2693) | 6/79(2493) | F:6/79(52579),R7/79(52979) | V:_/79(79_),T:4/79(7914) |
#E005237 | 6/79(2694) | _ | F:6/79(132479),R7/79(182879) | V:_/79(79_),T:2/79(7909) |
Serial No. | Thickness(Head) | (Neck,1F) | (Neck,5F) | (Neck,21F) |
#E005048 | 16.0mm | 22.9mm | 23.8mm | 26.25mm |
#E005237 | 16.0mm | 22.4mm | 23.45mm | 25.8mm |
同時期(1979年6〜7月?)に作られたと思われる2本を比較してみたんですが、やはりと言うか、よく似ています。#E005237の方が若干ボディーが重いのは
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この、ボディーエッジ部のRの違いが主因かと勝手に想像♪コンターもおそらくはLEAD2史上最少かと。
いやあ、ここまで異なる個体があるとは思ってませんでした。年代によって多少の違いはあると思われるボディーエッジ部のRですが、所有するものに関してはいずれもStratocasterなどと同程度でして
ええ、このようにTelecaster同様の個体は見たことがないわけですよ。勿論収集している画像の中にも見つかりませんでした。
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拡大するとわかりやすいですね。それでは中身についても少しだけ比較。
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#E005048のリアピックアップです。 ボビンはグレー、リード線はホットが白でコールドが黒です。 他の個体ではボビンはグレーであってもリード線のホットは黄色でした。 ボビン裏にはピックアップデイトに加えて「9600」という文字が読み取れます。 おそらくはX-1のコイルターン数である9600回を表したものだと思われます。 因みに他のグレーボビンX-1には「96」と書かれており、同様の目的であると思われます。 |
#E005237のリアピックアップです。 ボビンの色、リード線とも#E005048と同様で、「9600」という文字も入っています。 |
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#E005048のコントロール部です。 アース線ですが、ブリッジからはヴォリュームPOTに、ピックアップキャビティーのラグからはトーンPOTの部分に金属パーツを介して接続さられています。 |
#E005237のコントロール部です。 アース線の接続は#E005048と同様です。 |
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#E005048のトーンPOT部です。 アウトプットジャックへの配線もラグに接続されています。 |
#E005237のトーンPOT部です。やはり、同様の結線です。 |
このように、電装系における特徴は似通っています。次にヘッドストックの比較です。
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#E005048のヘッドストックです。 先端の丸い部分がいびつな感じですね。 6弦ペグ付近のエッジははっきりしません。 |
#E005237のヘッドストックです。 先端部のRは通常のものと同様で美しいですね。 6弦ペグ付近のエッジは明確です。 |
このように、#E005048におけるヘッドストックの特徴的な形状は#E005237にはみられません。所有する個体で見る限り#E005048のヘッド形状はイレギュラーであり、木工加工上のミスと受け取ることも可能です。また、#E005237のボディーエッジRもイレギュラーなのですが、こちらは加工ミスとは言えない様に思っています。試作品なのか?それともワンオフで作成されたオーダー品なのか?それとも当初予定されていたボディー形状はTelecasterや初期のPrecision Bass、Telecaster Bassのようなスラブボディーだったのか?1966年のイギリス向けプレベも黒ピックガードだったらしいしなぁ、ってまったく関係ありませんが(笑)。ああ、発想貧困な管理人の理解の範疇を超えるこの疑問。ううむ、識者の皆さん、アドバイスをお持ちいたしております。ただ、皆様の興味を惹くことが可能か否か、これまた管理人の理解の範疇を超えております(涙)。
冒頭にも記しましたが、サンプル数が少ない為まだまだ謎は残ります。更なる研究(のようなこと)の継続を誓う管理人なのでした。ただ
…新たなオチすら浮かばぬこの頭。取り替えるわけにも行かず、ああ、今年も暑い夏がやってきては去っていくのね。
過ぎ行く季節に影響されることのない管理人、この身を任せ落ちてゆくのも幸せだよと、ああ幸せだよと(ジュリー)…