【小特集No.29 One For The LEAD.】
調子はどうなの、なかなか良さそう。小特集も数える事29回、思えば遠くへ来たもんだぁ。ええ、20数回前にもこんなことをやりましたが、やり直すのも悪くは無い。これが最後の1杯ならぬ1本になるのか否かは当然ながら不明ですね♪ |
さて、第8回の小特集ではThe Grooversの藤井一彦氏モデル作成にチャレンジしたわけです、わけですが、画竜点睛を欠くと申しましょうか、問題がありました。それは、ピックアップ!いやね、Bill LawrenceのL-250には換装済みでした、でしたがそれは現行品ッ!よくよく考えれば氏がL-250に換装されたのは高校1年のころだそうで、同い年の管理人にはそれが約四半世紀前のことだとわかるのです、わかってしまうのです(笑)。どうもそのころと現行品では色々と異なる点があるようで。そこで手を尽くして当時のものと思われるL-250を入手し、比較&再換装でありますぞ! Bill LawrenceのL-250が発売されたのは1970年代後半だと思われますが、詳細は不明です。1970年代中期にはL-250の前身と考えられるL-220が発売されたようですが、これがその後のL-250とまったく同じかどうかは不明です。ブレードに使われている金属(合金?)の材質が違うなんて記述もウェブ上では見られますが、どうなんでしょう?所有の「Japan Vintage VOL.4(シンコーミュージック刊)によるとNavigatorのチャーモデルにL-250が搭載されたのも1979年ごろのようですね。その後シングルコイルタイプではブラックラベル(カバー無しでボビン中央に穴が開いておりポールピースの間隔がポジションごとに異なる)が発売されましたが、こちらも中々に評価が高いようです。 |
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古いブラックラベルです。 向かって左からフロント用、センター用、リア用です。 それぞれS-1、S-2、S-3という名前が付いています。 |
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これが今回入手した旧型のL-250です。 一見すると現行品とどこも変わっていないかのようですが そうでもないんですよねえ、これが。 |
上が旧型、下が現行品です。 現行品はブレードがピックアップ上面から飛び出していて 上端が軽く弧を描いています。 対して旧型はほとんど露出しておらず、上端はフラットです。 |
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旧型です。 こちらをご覧いただけばブレードがほとんど露出していないことが ご理解いただけるかと。 |
こちらは裏面です。 上が旧型、下が現行品です。 モールドされた樹脂が旧型ではやや痩せて見えるのは 経年変化でしょうか? |
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ケーブルです。 旧型は外皮が灰色の2芯シールド、ホットが赤でコールドが黒です。 現行品は外皮が黒の2芯アルミシールド、ホットが白でコールドが黒です。 |
こちらは使われているネジです。 向かって左が現行品、右が旧型です。 旧型はリプレイスメントピックアップとして売られていたものではないため この単純比較に意味があるかどうかは不明です(笑)。 |
所有の「リプレイスメントピックアップのすべて(1997年9月25日発行、リットーミュージック刊)」を見ると、L-250に関する記述や画像から外皮が灰色で2芯アルミシールドホットが赤でコールドが黒になっており、ブレードはピックアップ表面から露出し弧を描いています。今回比較した新旧L-250の中間的な仕様であるため、1990年代後半頃が仕様変更の過渡期であったと思われます。
幅(mm) | 高さ(mm) | 厚み(mm) | 直流抵抗値(kΩ) | |
L-250(旧型) | 69.7 | 21.6 | 18.4 | 13.27 |
L-250(現行) | 69.65 | 21.7 | 18.2 | 13.15 |
X-1 | 70.1 | 16.15 | 17.8 | 8.35 |
上の表は外寸などの比較です。L-250はほとんど変化が無いようですが、厚みが僅かに変化しているようで、現行品の方が薄いです。
LEAD2純正ピックアップのX-1と比較すると、高さと厚みが大きいですね。直流抵抗値は個体差もありますので大まかに捉えていただけると幸いです。
さて、再換装後の音の変化ですがね、ええと
いやあ、駄耳もここに極まれり♪しかたないので旧型に対する識者のインプレッション(いずれもギターマガジン1989年6月号、58ページより引用)を引用してみたいと思います。お目こぼしを。
西畑勝氏(ギタリスト、ガッツのあるソロ、ジャキンとしたカッティングをする人) |
・大変素直な音。少し枯れているが、ピークはハイ・エンドの手前にあり、やや太った感じがする。 ・ツヤがあるのでやはりカントリーには良し。 ・コードを弾いたときのバランスが良い。 ・歪んだ時はパワーが少ないのに伸びが有り艶やか。 ・泥臭くて古臭い感じが良い。 |
栗原務氏(ギタリスト、現代的なトーンで滑らかなソロやシャキーンというカッティングをする人) |
・カラッとしたトーン。 ・カッティングした時、ひとつひとつの音が粒だって見える感じ。 ・歪ませてもシングル特有のヒステリックな感じがしない。1〜6弦のバランスもいい。 |
松原通仁氏(リペアマン) |
・ワイド・レンジ。アタックが気持ち良い。 ・歪ませてもコシ、伸び、粘りあり。 |
いかがでしょうか?ええ、音を文字で表すって本当に難しいですね。上記の引用文を読んでピンと来るような来ないような(笑)。大体管理人がはんだ付けをちゃんとできているかどうかすら不明ですし、ギターも違えばアンプもケーブルも、おまけに腕も違うってことで、ね。まあ、藤井氏のLEAD2のピックアップ部アップ画像を所有していないのにアレですが、きっと竜に目玉が入ったと信じて、そう信じれば気分がいいので、大成功との評価を自己に下します、下さいでかぁぁぁぁぁぁぁ!!!